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副作用

ANK療法以外に、国内で実施される他の免疫細胞療法は、点滴をしても、ほとんど何の反応もありません。薬剤ではありませんので、副作用とは言わないのですが、ANK療法はおそらく唯一、強い免疫副反応を伴うものです。特に、放射線や抗がん剤(殺細胞剤)の副作用により、免疫系に強い打撃を受けておられる場合ほど、強い副反応を生じる傾向があります。

副反応は、「風邪をひいた症状から、喉の痛みと咳を除いたもの」すべてが出る可能性があり、人によっては強い悪寒を生じることもあります。代表的なものは発熱です。非常に稀に点滴をしても熱がでないことはありますが、ほぼ99%以上、発熱を伴います。他に、関節の痛み、筋肉のだるさ、吐き気、頭痛など、個人差が大きい上に、同じ患者さまでも点滴の度に反応が異なり、概ね、初回と二回目の点滴の際に、強い反応がでる傾向があります。また、患部痛が起こる方もいらっしゃいます。これは、NK細胞が腫瘍に集まり、がん細胞を攻撃する際に生じる炎症からくるものですが、中には、ある部位が点滴後に痛むということで調べてみたら、そこに転移巣がみつかった、ということもあります。

風邪の症状を直接ひきおこしているのは、インターフェロンなどのサイトカイン類です。活性が高いNK細胞も、多種大量のサイトカイン類を放出する傾向があります。免疫刺激作用の強いサイトカイン類のほとんどは発熱作用をもちます。ANK療法の点滴を行うと、体内に戻された活性の高いNK細胞が、膨大な量のサイトカイン類を放出し、免疫刺激の結果として、熱などが出ると考えられています。初回点滴後は発熱の波が何回かやってくることもありますが、通常、点滴回数を重ねるとその波は落ち着いてきます。上昇する体温がピークに達し、徐々に下がり、これが繰り返すこともなくなります。インフルエンザのように、延々何日も高熱が続くわけではありません。なお、まれに初回の反応が弱かった人が2回目以降に強い反応が起こることもあります。

実際の治療においては、余りにも発熱を気にされる場合、初回や二回目の投与の際に、細胞数を減らすことで発熱を防ぐ工夫もされています。免疫力が回復するにつれて発熱も穏やかになります。また、点滴後に起こる不快な感じは、多くの場合、最初ほど強く、徐々に弱まりながら、逆に、「いい感じ」の方が強くなっていきます。体調がよくなってきた、膚の色艶が戻ってきた、味覚が戻ってきた、疼痛が和らぎ、夜、眠れるようになってきた、鬱状態だったのが、やる気がでてきた、などなど、人によってパターンはそれぞれ異なりますが、概ね、抗がん剤などの副作用が緩和していく傾向があります。

ANK療法による免疫副反応は、一過性のものです。熱が下がれば、その後、影響が残るものはありません。

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