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培養

培養について

採取されたリンパ球は、当日中に京都細胞培養センタ−に届けられ、高度で複雑な培養工程に入ります。京都細胞培養センターは厳しい安全管理の下、治療回数分を一度に培養します。

治療可能な状態になるまでの培養期間は2〜4週間で、治療回数、採血量等により培養期間が異なります。

リンパ球分離採取後、治療までに必要な標準培養期間

治療回数 リンパ球分離採取の場合 全血採血の場合
培養期間 採取回数 培養期間 採血量
6回 2週間 1回 4週間 200ml
12回 3週間 1回 4週間 400ml

高度に活性化されたNK細胞は、他の免疫細胞や、活性の低いNK細胞には見られない圧倒的な破壊力で、がん細胞を攻撃します。そして、細胞内に、がん細胞を攻撃する物質が詰まった爆弾袋のようなものを大量に抱えています。細胞は、一つが二つに分裂して増殖します。その際、大量の爆弾袋の一部が破れ、自爆しやすいという問題があります。そのため、培養には、高度な技術と細心の注意が必要です。高度に活性化されたNK細胞の培養が、非常に難しい理由の一つは、強力な攻撃力と裏腹の関係にあるのです。

その上、がん患者さんのNK細胞は、非常に強い免疫抑制を受け活動が低下しており、抗がん剤や放射線療法を受けた人のNK細胞は、ダメージも受けています。さらに、健常者とはかなり異なる異常な白血球もたくさん見られることがあり、これらが培養の邪魔をする場合もあります。一口にNK細胞の培養といっても、状態はまちまちで、人によって異なるどころか、同じ患者さんから採取されたリンパ球集団でも、採取の度に、細胞の状態がかなり異なることが多いのです。

例えていえば、細胞培養センターで培養細胞は入院治療を受けている、とお考えください。技術員が操作を行うクリーンベンチが検査・手術室であり、細胞を静置しておくインキュベーターは入院病棟に相当するでしょう。かけがえのないNK細胞を9週間(培養期間約3週間+1クールの治療期間6週間)以上お預かりし、育てるわけですから、その管理には、患者さん本人が入院されているのと同等の注意が必要となります。

リンパ球バンク株式会社 [安全管理]

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